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2022.10.11 進路指導

現役阪大生が解説!!岐阜大学電気電子情報工学科のご紹介

Seras学院講師の中出です。

皆さんは志望校や志望学部学科を調べる際に大学のカリキュラムや研究内容をどれぐらい重要視していますか?

 

多くの人は、「良く読んでも何が書いてあるのか分からない」とか「結局具体的にはどんなことをするのわからない」となって、曖昧なままほかの要素から決めていると思います。

自分も工学部を選択したのは良いものの、学科の違いが良く分かっていないまま進学し、思っていたものと少し違うと感じたことがあります。

 

今回は、少しでも事前に分かることが増えたらいいなと思い、理工学部や工学部の各大学や各学科ごとの違いをすでに履修している現役の大学生の目線から出来るだけわかりやすいように伝えられたらと思います。

 

久しぶりの投稿となってしまいましたが、今後は定期的に投稿していこうと思うので、ブックマークへの登録をしてくださると便利です。

 

個人的な解釈も多いので、各大学のHPも必ずご参照ください。

 

今回は岐阜大学工学部電気電子情報工学科です。

岐阜大学工学部電気電子情報工学科の特徴

 

岐阜大学では、大学出願時から電気電子情報工学科の中の3つのコースから出願先を選択することになります。

情報コース、電気電子コース、応用物理コースの中から選ぶことになりますが、電気電子情報工学科の中からなら第1志望、第2志望といった風に決めることが出来ます。

第1志望のコースの合格最低点を下回っていても、第2志望の合格最低点をクリアしていたらそちらのコースで入学できます。

 

入学後やむを得ない理由がある場合は転学科も可能のようですが、毎年常に枠があるわけでもないので運が良かったらできると思っておくぐらいがいいでしょう。この時も在学時の成績と入試での成績が考慮されるようなので転学科を考えている人は入学後の成績も頑張りましょう。

 

また“大学への導入教育”と呼ばれる制度もあるようで、高校までの「授業」から大学で始まる「講義」への切り替えがスムーズにいくように英語・数学・物理の三教科でそれぞれイベントがあるようです。

詳細は不明ですが、対象者には入学手続き後連絡が来るそうなので楽しみにしていましょう!

 

学部の中でも4学科9コースに細分化しているのでより少人数制で専門性の高い授業を受けられるといった特徴もありますが、4年間がその少人数で完結しないように学科やコースを横断した授業も多めに取り揃えられている印象です。

 

ここまでは、入学時までに発生する特徴を紹介してきましたが、お次は在学中や卒業後に起こるコースならではの特徴を探っていこうと思います。

 

まず、卒業後の進路についてです。

学部を卒業する時点でおおよそ4割が就職を決めているので、学部の間でもある程度の研究は進められる環境にあるようです。

 

卒業後の進路としてはコースごとにそこまで大きな特徴は見られず、本人の準備次第で幅広い選択肢があるように見られます。自動車産業からエネルギー産業、製薬会社など幅広い分野の職場に就職しておられます。

ただし、取得できる資格に違いがあるので高等学校教諭免許や電気工事に関連する各管理者資格などを大学在学中から考えている人はコースを間違えないようにしっかりと調べてください。

 

では、具体的に授業内容や講義名の解説をしていきましょう。

今回はまず情報コースから紹介させていただきます。

岐阜大学工学部電気情報工学科情報コースの講義

 

皆さんは“情報コース”と聞いてどのようなことを学べると想像しますか?

 

スマホから始まりAIや5G、ARVRに各種ゲーム機など身の回りにある様々な電子機器について学べると思っている人もいるのではないでしょうか?

 

情報コースでは、コンピュータ処理が行うことについて学ぶので、基礎科目として電磁気や微分積分、統計学を扱うこともありますが、メインとしてはコンピュータ上の“データ”を人間が扱う”情報“としてどのように表すか、またはその逆について学びます。

 

コンピュータ上で“データ”をどのように管理しているかの仕組みも学ぶことが出来ます。

プログラミングも行い、プログラミング言語と言った人間が扱う“情報”をコンピュータが理解できる“データ”に変換する。

その理論について学んだ後実際にITツールやゲームを開発し完成したアプリの発表会もあるそうです。

自分たちで新しいものを作る…とてもワクワクしてきますね!!!

 

最先端技術をそのままに扱うわけではなく、それらのもとになる原理原則をしっかりと理解し自分たちで新しい最先端を切り開いていくことになります。

 

1回生の時からも実験が多く、3年次になっても継続して行われているので自分の手を動かしながら理解を深めていけるカリキュラムに思えます。

また、卒業研究以外にも多くの実験があるので幅広い分野でそれが実施できます。

岐阜大学工学部電気電子情報工学科情報コースの研究室紹介

 

・加藤研究室

コンピュータの画像処理、パターン認識能力の向上を研究しており、コンピュータに「眼」を持たせてあげることや人とコンピュータで「ココロ」を通わせたコミュニケーションが取れることを目標に掲げている。具体的には2次元画像から3次元的視点を確保する研究や筆跡や評定、顔のパーツからの本人特定する研究を進めている。

 

・人工知能研究室(寺田研)

ある人の代わりにその人と同じ意思決定や行動を可能にする研究や不特定多数の人間ができるだけ同じ行動をとる(例:晩御飯用にコロッケを買う)ようにキャンペーンや周辺の環境を決定する人工知能の研究をしている。

具体的には、人間が得られた情報をもとに自分自身の行動を決める際に発生するといわれている3つの処理(カテゴリー認知、価値判断、意思決定)に存在する偏り(個人差)を数理モデルと心理実験から再現しようとしています。

 

他にもいろいろとありましたが、大まかにはAIがテーマとなる研究室が多い印象ですね。

 

いかがだったでしょうか?

情報コースとの名前がありますが、電気電子分野や通信分野など幅広いジャンルについて学べるコースのようですね!!

少しでも実際の学習内容に具体的なイメージを持てることが出来ていれば嬉しいです。

 

生徒のみなさんも調べて欲しい大学や学部学科があれば我々講師陣に遠慮なくご相談下さい。

 

繰り返しにはなりますが個人的な解釈も多いので、岐阜大学のHPも必ずご参照ください。

 

次回以降で電気電子コースと応用物理コースの紹介もしていこうと思うのでお楽しみに!!

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