阪急茨木市駅徒歩5分の高校生専門学習塾
今日は共通テスト1日目でしたね。今回は、リスニング対策を日頃の面談指導に取り入れることにしましたので、そのご報告です。
共通テストが今年から始まり、英語の4技能化は紆余曲折があり今後の見通しは不透明なままですが、リスニングの比重が高まっていく傾向と英検等の外部試験の活用が加速する傾向は間違いありません。文系・理系に関わらず、英語のリスニングから逃げることはできません。
英検対策を進める中で、リスニングが苦手だという生徒は本当に多いです。また、「発音記号は読める?」と聞いても、「学校でも今までの塾でも習ったことがない」と答える生徒が大半です。リスニングが苦手なのはリスニングの演習量が少ないのもありますが、そもそも「正しい発音」を知らないことが原因だと思います。例えば、bat(コウモリ)を例にしてみましょう。(以下、「英語耳」の引用です)
batの発音は、アとエの中間の音になります。知らない音(アとエの中間の音)は知っている音(ア)に置き換えて認識されます。そのため、batやbutなどの知っている単語からうまく当てはまるものを選ぶことになります。これはこの単語かな?と考えているうちに、どんどんナチュラルスピードの会話が先に先に進んでいき、頭が混乱していくのです。
そこで、発音をしっかり学び、自分の口で正しく発音練習を繰り返すことで、音を聞き分ける「英語耳」を育てていきます。そうすれば、「精聴」のトレーニングをする段階に移ります。同じ音声をくり返し聴いて、ちゃんと聞き取れるまで何度も聴くのです。シャドーイングやディクテーションといったトレーニングもここで組合わせます。そして、「精聴」の後は「多聴」です。ナチュラルスピードの会話を聞きながら、「英語を英語のまま理解し、要点をまとめ、解答を考える」段階に移ります。
今回は、リスニング対策の初歩の段階の発音を学ぶ機会を設けようというものです。
私が中学生だった頃、英語の教師だった父が、まず教えてくれたのは「正しい発音」でした。その後、高校生になってから自分で発音の本を買い、独学で発音を強化したこともあり、私は発音とリスニングは得意な方でした。最近は腕がなまっていますが、当時の記憶を呼び起こしながら、生徒に一生懸命に指導しながら、私自身の発音力も鍛えていこうと思います。
時間に余裕があったり、リスニングを鍛えたい意思が強い生徒には、「英語耳」という教材を提供し、発音練習を繰り返してもらいます。部活などで発音練習に時間を割く余裕がない生徒に対しては、毎週の面談時に単語テストの範囲の中でいくつか単語の発音をしてもらい、間違っているものはその場で私が指摘する形で指導します。
発音指導のために、面談室の壁に下の写真のような発音カードを貼りました。量が多くて少し威圧感も出てますが、だんだん慣れてもらいます。