阪急茨木市駅徒歩5分の高校生専門学習塾
当塾の指導の理想は、生徒をやる気にさせるコーチング指導です。今日は、その第一歩を踏めたなと実感した話です。
週に1回の面談指導で、私が出す課題の未達成が連続して続いていた生徒がいて、どうしたものかと気にかかっていました。
コーチング指導において大切なのは、一方的にこちらの意見を押し付けるのではなく、相手の声を引き出すこと。
コーチングの本には、解決策まで本人に考え出させようと書いてありますが、私はせっかちなので、つい提案をしてしまいます。
相手の言葉を引き出すのに大切なのは、信頼関係(ラポール)です。
ラポールが形成されていない状態では、こちらの提案は本人の行動・実践につながることはありません(強制しない限り)。
さて、今回の生徒さんは、どうやら勉強に対して前向きな姿勢ではない様子。困りました。宿題をやってきてくれません。
ゆっくり慎重に言葉を選びながら、生徒さんの心を探っていきました。
「いや~僕も夕方までダラダラして後悔すること多いんだよね~」なんて言いながら・・・
そうすると、
「勉強が嫌い。やる気にならない。」と言ってくれたのです。
この発言は悪く捉えることもできますが、私の認識は違います。「この生徒は私のことを信頼してくれている」と思ったのです。
信頼関係(ラポール)が形成された瞬間を感じました。なぜなら、信頼している相手でなければ、こういうネガティブな発言ってしにくいじゃないですか。
皆さん、高校生にもなると、変に気を遣う力が出て、本音ではなく綺麗ごとで話を済ませてしまいがちです。
まだ、この生徒さんは勉強をする習慣・行動が身に付いたわけでもないので、まだゴールではありません。
でも、今日は「信頼関係(ラポール)の形成」の証である、上のような発言を聞いて、まずは最初の一歩を踏むことができたと実感した次第です。
まだまだこれからです!