阪急茨木市駅徒歩5分の高校生専門学習塾
しばらくブログを更新できていませんでした。Seras学院の綿引です。
ブログ更新してないけど、この塾は稼働しているのかな~?そんな疑問を持たれないように、これからは毎日ブログ更新するようにします。今日は、なぜブログ更新ができなかったのか、その言い訳を書いてみます。
忙しかった~というのが、本音です。何に忙しかったのか。それは、参考書ガントチャート(仮称:しつこいですね~)の開発と、受験生(実は13人もいる)の年間計画表(最短ルートの合格学習プラン)の制作があったのです。
参考書ガントチャートというのは、1週間ごとの勉強時間をマス目に記入された年間計画表です。今まで年間計画表は受験コンパスというICT教材で制作していましたが、保護者からのご意見を受けて、受験コンパスは完全に運用停止、参考書ガントチャートによる運用に切り替えます。
保護者から言われたことを要約すると、「いつまでにどのような状態であることを目指すのか、その目標から逆算した今の週間計画表だというのが生徒本人に納得する形で説明をして欲しい。参考書の表紙を並べられても、どういうプランなのか分からない。毎週の面談で、課題ができなかったら、また来週やりましょうとなる。今週は忙しいと言えば、これは省略~となる。個別指導は集団と違ってノルマがないから、なあなあで、知らないうちに下方修正の連続になる。毎週出される課題を消極的にやらされているだけで、自分の受験を自分で操縦している感覚、当事者意識に欠けている」といったものです。
厳しいご意見ですが、個別指導・学習進捗型予備校としての問題点を指摘するものだと捉えて、今までの進捗管理のスタイルを根本的に見直そうと決意しました。
参考書ガントチャートの最大のポイントは、「今週は勉強できなかった」となった時に、「じゃあ、それをいつ挽回するか」を生徒と講師が一緒に相談して決めるということです。「本当は5/23の週にやるべきだった勉強が、部活が忙しくてできなかった。先生、この分は、7月18日の週にたくさん勉強して挽回します」といった相談をしていきます。今までは、保護者の仰る通り、塾が生徒に相談せずに計画を立てて一方的に提案してきたので、確かに「自分で自分の受験を操縦する」感覚がなかったかもしれません。これからは、自分が勉強を怠けた分の尻ぬぐいは自分でやってもらいます!
また、本来の目標、本来の期限からどの程度の進捗の遅延が発生しているかも視覚化しています。ピンク色のセルが増えてきたら、勉強がどんどん遅れてしまっている証拠です。気を引き締めて頑張りましょう!
それだけでなく、「このプラン通りに勉強すれば7月に近大合格レベル」「このプラン通りに勉強すれば8月に数学で共通テスト66点」など具体的な到達目標を設定しており、それをクリアできているかどうかは過去問演習や個別特訓で確かめるという形です。
ガントチャートの開発は、googleスプレッドシートで行いました。そのため、将来的にはご家庭のパソコン・タブレットで保護者の方々も学習プランとその進捗をチェックすることができます。
さて、年間計画表の制作には、とても多くの研究を要します。まずは志望校の受験情報の整理、現状の学力のチェックです。その差を埋める参考書を難易度順に並べるだけ・・・・と思わないでください。私は、もう少し細かくプランを練っています。まず、英語は出題傾向が大学によって異なりますので、出題傾向と参考書の相性をチェックします。生徒のフィーリングに合うかも検討します。数学・理科は割と難易度別に考える形ですが、学校の授業進度との関係や数学3や無機・有機の比重などを反映させるようにしています。過去問を見たら、出題傾向はすぐに分かるので、今年の受験生の赤本は全て目を通すようにしています。
最近は、11月の学校推薦型選抜も、受験戦略を練るうえで重要になってきており、そこから英検はいつまでに受けるのか、小論文対策に耐えられるような英語長文・現代文の参考書を夏ごろに入れておいたり、いろいろと考えることが多いです。
この子の志望校は旧帝大・早慶だから、旧帝大・早慶レベルの参考書を提案・・・・とは単純に考えていません。旧帝大・早慶でも基礎が重要で、半分以上は産近甲龍レベルの問題集でも対応できることが多いからです。ただ、色んなことを加味して、最終的には早慶レベルの参考書を提案することになることもあります・・・。
今日は、早稲田志望の生徒さんの世界史の対策を練るために、早稲田の過去問3年分の難易度について、1問1問、用語集の難易度パラメーターを調べ上げて、統計を取り、早稲田で合格点を取るためには、どの難易度までの理解を要するのか調べることになりました。こういう地道なリサーチも生徒の見えない所でやっていますので、「生徒に勉強を教える時間」だけで指導料を頂いている訳ではないことをご理解いただけますと幸いです。