阪急茨木市駅徒歩5分の高校生専門学習塾
大阪府の高校はゴールデンウィークまで休校措置延長されましたので、その間の自宅学習のための宿題が学校から出されています。もともと予定していなかった緊急事態ですので、学校の先生も宿題のネタ発掘に苦労されているのが宿題一覧表からも伝わってきました。
家庭科の宿題で、マスクを作ることになっているようです。作ったマスクは登校時に全員が着用するのでしょうか?
チェック柄の少しオジサンっぽいマスクを茨高生が着けているのを想像すると、うーん(笑) とても優秀な生徒で、宿題はサクサク終わる予定なのですが、このマスク作成だけは苦戦しそう。まずは、家庭にないミシンの調達から始まるようです。
あとは、地味に大変そうなのは、茨高が選んだ単語帳「コーパス4500」ですね。一見すると簡単そうな表現が多いのですが、これは4技能を意識してのこと。優秀な生徒さんだったので1ヶ月で1冊終わらせようと提案していましたが、本人から「苦戦してます」との報告があり、よくよく内容を見返してみると、高校1年で初めて習う熟語・文法・構文が広範囲に混ざっており、まだ高校の文法の授業を受けていない新高校1年生にとっては覚えにくいようですね。「コーパス」という名前らしさを感じたのは、”contribute”の訳として1番目に「(情報など)を提供する」が来ていて、「寄付する・貢献する」が2番手に来ていた点です。統計を取った結果なんでしょうね。テスト問題を作りながら、手が止まり、「なるほどな」と思いました。
三島高校は、まず宿題が届くのが遅かったです。さすがに生徒も「早く来て欲しい」と嘆いてました。
物理基礎、化学基礎、生物基礎の3科目で、EテレのNHK高校講座を視聴するようにとの指示が出ていました。他の高校でもNHK高校講座の受講指示が出ていましたが、こういうアイディアは高校の先生の間で共有しているのでしょうか?色んな高校で採用されていたので、大阪府の教育委員会の方針なのかなと思いました。
音楽の課題は、「慣れない生活リズムで心身ともに疲れが出てくる頃かと思います。自分の好きな音楽を楽しんでください」とのこと。提出物などはないよう。この課題をみて、少しホッコリ優しい気持ちになりました。他の高校の皆さんも、好きな曲を聞いてリラックスする時間を持ちましょう。
豊中高校は、宿題が多いです。1日7限なのだから、それに相当する宿題を出しますと発表があったそうで、実際にそれくらいの宿題が出ています。私が知り得る限りで一番のスパルタ高校です。
個性がキラリと光ったのが化学の宿題。電子配置・周期表・イオン結合などのテーマについて教科書・資料集を読み込み、「めちゃくちゃポップなチラシ」を作るとのこと。「チラシなので、一目で内容にワクワクできるように」とのこと。ふーん。。。これで成績・評点つけるんかな?私の大学生時代にフランス語講師が「フランス語で私を笑わせたら合格ね」と大喜利大会を始めたのを思い出しました。笑いのセンスがないけど勉強熱心なガリ勉君が苦戦していて、不真面目な私の友達グループがアッサリ合格して、世の中の理不尽さを実感したものです。
そんなことにならないかという不安はさておき、この課題をやり終えた生徒のポップなチラシを見て、なかなか良い課題だったなと思いました。化学基礎の分野は、図式化して、図に出てくる登場人物を解説すると、理解が深まるようですね。この宿題を出した先生の顔を見てみたいです(笑)