阪急茨木市駅徒歩5分の高校生専門学習塾
私はこの期間を2回体験している。1回目は現役のとき。1番熱望していた大学のボーダーには端にも棒にも掛からぬ点数だった。そのまま浪人覚悟で第1志望に出願するか、後期日程にも受ける第2志望に出願するか本当に迷った。リサーチ(自己採点をもとに判定を出すシステム)が出た直後、私はどんな判定が出ても第1志望を受けると思っていたので、そのまま突っ込もうとした。しかし、担任の先生や両親にほかの大学であれば、受かるのにその点数を捨ててでも受けるべきなのかと問われると気持ちがゆらいだ。確かに浪人を1年して点数が第1志望に必要な点数に到達する保証もなければ、いま持っている持ち点以上の点を一年後とれるという保証もない。リサーチが出た最初の週末、本当に気持ちが揺らいだ。まともに勉強もできなかった。そんなとき自分がどうやって出願校を決めたか自分の実体験を、これを読む受験生、保護者に伝えたい。
私が出願校を決めた上で考えたのは、やった後悔とやらなかった後悔どちらがこの先の自分に残っていくのだろうかということだった。第1志望を受けて落ちてしまったとき、それは自分の意志を貫いて出願したのだから、やった後悔になるだろう。むろん、この後悔にはレベルを下げた大学に出願しておけば受かったのに、と思うリスクは伴う。一方、レベルを下げた大学に受かりそこに通うことになったときに、やらなかった後悔をもしかしたら感じるかもしれない。少なくとも自分は感じるだろうと思った。
私はこの2つの後悔を比較したとき、前者の後悔を選択した。前者の後悔は万が一落ちたとしても浪人の1年本気で頑張れば、なくなるかもしれない。しかし、後者の後悔はもしかすると一生残ることになってしまう。ただ勘違いしてほしくないことに、現役で全くかすっていない第1志望には、浪人の時期人並みの努力ではいけないということだ。私は浪人の1年間血反吐を吐くような努力をしてきた。1日5時間以上寝た日は1日もなければ、友人と遊んだ時間も1分もない。ただひたすらに家と予備校を往復し、睡眠・食事・入浴・通学の8時間以外、1日16時間は勉強していただろう。私の例は極端な例であり、それを浪人でやらねばならぬということではないが、浪人するにはそれなりの覚悟を持つべきだ。浪人を甘くみて、なあなあな気持ちで浪人するのでは1年先も同じ悩みを同じ時期にかかえているだろう。私と同じように浪人覚悟で第1志望に出願するのであれば、浪人の1年間はその思いを忘れずに死ぬ気で勉強する覚悟をもった上で出願してほしい。その覚悟があるのなら今年の受験も受験日まで駆け抜けることができるだろうし、万が一今年落ちてしまったとしても来年には合格できるだろう。