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2022.11.17 大学入試傾向

2021年度 大阪医科薬科大学 看護学部 理科(生物基礎)の過去問解答解説

大阪医科薬科大看護学部の過去問解答解説になります。

HPからは直接入手できなくなっているので必要があればご利用ください。

 

問1 正解 e

a 細胞外で働くものあり。消化管の酵素など。

b酵素はタンパク質からなる。

c酵素は生体反応の触媒であり、消費されはしない。

d光合成に関係する酵素は、ミトコンドリアではなく葉緑体に存在する。

e DNAポリメラーゼなどが存在する。

 

問2 正解 d

a 正常型については物質X,A,B,C,Y、のいずれを加えても発育することができる。

b酵素Dがないと作れないのは、(イ)であり、その作れない(イ)を与えられたならば、他の酵素は存在するため、以降の反応は正常に行われ、発育することができる。

c 酵素Eが働かないため、(イ)を与えてもそれ以降の反応が進まない。よって、生育はできない。

d 誤りなし。

e こちらも選択肢cと同様に、(エ)を与えてもそれ以降の反応が進まない。よって、生育はできない。

 

問3 正解 c

正常型においては、いずれの酵素にも欠損がないので、いずれの物質を与えても、発育することができる。この条件を満たす選択肢はcである。

 

問4 正解 c

本問は5つの個体は、正常型と、D~Gのいずれか1種だけが欠損した個体だとわかっている。よって、注目するのは、物質X,A,B,Cを投与したときの、生育の可否である。各物質を与えて、発育ができないのが多い個体は、反応の後半の酵素が欠損しているのだとわかる。これをもとに各個体の欠損している酵素を考察すると、個体Ⅰは酵素Eが、個体Ⅱは酵素Gが、個体Ⅳは酵素Dが、個体Ⅴは酵素Fが欠損しているのだとわかる。その後物質(イ)を調べるには、酵素E欠損と酵素D欠損を比較する。それにより、Eは物質Bを処理する酵素だとわかり、(イ)は物質Bだとわかる。続いて、(エ)も同様に酵素F欠損と酵素G欠損を比較する。それにより、Gは物質Cを処理する酵素だとわかり、(エ)は物質Cだとわかる。

問5 正解 ヌクレオチド

塩基と糖が結合したものが、ヌクレオシド。それにリン酸基が結合したものが、ヌクレオチド。

 

問6 正解 d

a  ヒトには約10万種類のタンパク質が存在する。

b タンパク質を構成するアミノ酸の数は20種類。

c アミノ酸同士はペプチド結合。

d アクチンはミオシンと並んで、筋肉の収縮系に関与する。

e   コラーゲンは繊維状や、膜状の構造をとり、身体や身体機能を維持している。

 

問7 正解 転写された側のDNAの塩基配列 a

転写された側のDNAに相補的なDNAの塩基配列 c

 

RNAからDNAへの転写は、A→T、U→A、G→C、C→Gのように対応する。これをもとに対応する配列を導くと、aのような配列になる。

DNAからDNAへの相補的な対応は、A→T、T→A、G→C、C→Gであるので、こちらも対応する配列を導くと、cのような配列になる。

 

問8 正解 a

残りの可能性のある配列は、AUGACC、AUGACA、AUGACG。

 

問9 正解 2.5×10^4

総塩基数が2.4×10^7より、塩基対の数は1.2×10^7。この塩基対の1本鎖のすべてがアミノ酸配列であるとすると、最大得られるアミノ酸の数は、0.4×10^7。

アミノ酸160個からタンパク質1個が作られるので、アミノ酸の数/160で、得られる最大のタンパク質の数は、2.5×10^4。

 

問1 正解 c

a  肝小葉は、一つの肝臓内に約50万個含まれる。

b  肝門脈は小腸などから、肝臓に到る。

d  ヘモグロビンの分解を行うが、赤血球などの血球は骨髄でつくられ、肝臓で

つくられ、肝臓でつくられることはない。

e  肝機能にアルコールを無害な状態に変える働きがあり、機能阻害が起こるとこの分解が行われなくなる。

 

問2 正解 d

a  毛細血管から染み出した体液は、組織液。

b  血液の逆流を防ぐのが弁であり、弁は動脈ではなく静脈に存在する。

c  肝門脈には消化器などからの静脈血が流れている。

e  リンパ球はリンパ管だけでなく、血液内にも存在する。

 

問3 正解 a

b  グルカゴンは膵臓にて分泌。

c  成長ホルモンは下垂体から分泌。

d  免疫グロブリンはリンパ組織などに分布する、形質細胞にて分泌。

e  インスリンは膵臓にて分泌。

 

問4 正解 c

a  免疫寛容とは、特定の抗原に対する反応の欠如を指すので不適

b  血清療法では、ポリクローナル抗体を含む血清を投与する。

d  自己免疫疾患は、自己の成分に対して抗体が作られたり、キラーT細胞が攻撃したりすることを指すので、誤り。

e  HIVが攻撃するのはヘルパーT細胞であり、誤り。

問5 正解 d

a  ヒトの腎臓は、腰のあたりの背中側にある。

b  ヒトでは、ネフロンは100万個ある。

c  静脈からは流出する。

e  集合管から、腎う、輸尿管の順に運ばれる。

問6 正解 b

a  バソプレシンの合成は視床下部にて。

c  バソプレシンで血圧は上昇する。

d  鉱質コルチコイドはNaイオンの再吸収を促進する

e  鉱質コルチコイドは副腎皮質から分泌される。

問7 正解 カ 100  キ 20

1分あたりに生成される尿量1ml

尿中の尿素量が原尿の60%

毎分生成される尿中の尿素量は、濃度と毎分生成量から、

24mg/ml ・1ml/min = 24mg/min これが原尿の60%

つまり原尿中の毎分の尿素生成量は、24mg/min ・100/60 = 40 mg/min

尿素の原尿中濃度と血漿中濃度は等しいので、

毎分原尿生成量は、40 (mg/min) / 0.4 (mg/ml) = 100ml/min

原尿量が100ml/min これがろ過された20%

つまり腎臓にいたった血漿の総量は、500 ml/min

到った血液量は 1000ml/min

よって、1000/5000 ・ 100 = 20%

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