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今週のオンライン懇談会のテーマは、「友達と繋がろう!仲間意識の大切さ」です。友達との繋がり方は、ジェネレーション・ギャップが激しい話題ですね。30代前半の学院長は高校から携帯を持ち、途中でスマホになり、メールがmixiやLINE、facebookへ変わっていった世代です。私の年上だと、ポケベル世代・電話世代で、「好きな女の子の家に電話したら親が出て・・・」なんてエピソードを聞いたことがあります。私はそんな経験をしたことがありません。ちょっと興味が湧いたので、通信技術の歴史を調べてみました。明日のオンライン懇談会でクイズ形式で紹介します。
世界最古の通信技術というと、狼煙(のろし)と太鼓だそうで、紀元前には使われてたという記録があるようです。言葉にルールがあるのと同じで、「あの方角から煙が見えたら危険信号だ」なんて申し合わせていたのでしょうね。通信技術の歴史を振り返る前に、「通信技術とは?」という定義を確認しましょう。狼煙や太鼓、携帯電話、インターネットの例で分かる通り、遠くにいる人に情報を伝える手段です。
さて、ここでクイズの第1問目です。
答えは、「約4日」だそうです。人の足にしては速いですが、不便ですね。手紙を受け取って、「これって、どういう意味?」と確認して返信が来るまで最短8日はイライラしますね。あと、途中で雨に濡れたり、飛脚が山賊に襲われたりしないんだろうか。
1990年代に流行したポケベルの機能として当てはまるのは、選択肢すべてです(笑)。大学入学共通テストでは、全て該当するとか、全て該当しないといった選択肢があるので、今のうちにそういう問題に慣れておきましょう。ポケベルは、「通話もできない」し「送信もできない」し「漢字のテキストは送信できず」「文字数制限が20文字」です。
ポケベルが流行した1990年代は、まだ携帯電話は誰でも利用できるものではなかったため、外出中の人に連絡を取り「呼び出す」ツールはポケベルしかなかったのです。「イマドコ?」「オハヨウ」「ゴメンナサイ」「サンキュー」「アイシテル」「アイタイ」と短い言葉に自分の想いを乗せていたのですね。今の高校生の皆さんの両親は、ポケベル世代なのではないでしょうか?
私が中学生になった頃に、親からパソコンをプレゼントされたのですが、Windows98パソコンでした。当時のインターネットでは、ダイヤルアップ接続といって、インターネットプロバイダーへ「電話をかけて」接続するという形で、電話線を経由していました。電話をかける際に、「ピーヒョロロロ」という独特の音が鳴っていました。今ではYoutubeで動画が見れますが、当時は写真を表示するのにも何分も待たされたもの(カクカク・・・と少しずつ画像が映る)です。懐かしい!
そんなインターネットですが、通信方式・技術の発展に大きく貢献したのは「軍事産業」です。今のインターネットで使われる通信方式は、軍事利用された技術を一般向けに改良したものがほとんです。
特に、暗号技術は世界大戦の最中に発展しました。無線通信を使って連絡を取っていたので、他国の通信内容を盗聴することができたんです。そこで、自国の通信内容を知られないようにデータを暗号化していったのです。同時に、他国の暗号化した情報を解読しようとして、各国が情報の暗号化技術と解読技術を磨いていき、その技術は今日の私たちのインターネットでも使われています。学院長の説明ではピンと来ないけど、なんか面白そう、もっと暗号について知りたい人におススメの本は「16歳のセアラが挑んだ世界最強の暗号」です。高校生でも読める簡単な内容です。
有名な話ですが、絵文字を世界で初めて開発したのはNTTドコモでi-modeにて世に誕生しました。絵文字は、メールに「感情」を乗せることに成功し、私たちのテキスト・コミュニケーションをより豊かにしました。その進化系がLINEスタンプですね。この辺の技術は、日本のお家芸なのでしょう。どうしてなんでしょうかね。
さて、まとめに入ります。狼煙・太鼓から飛脚、電話、ポケベル、インターネット、メール、LINEと少しずつ通信技術は進化していきました。遠くの相手にすぐにメッセージを伝えることができ、そのメッセージを第三者が盗み見されませんし、絵文字・スタンプで文字では伝えられない「感情」まで伝えらえられるようになりました。高校生の皆さんが物心ついた頃には、LINEがすでに流行っていたので、これらは当たり前のように感じているでしょう。親世代の我々の青春では、その当たり前がまだ実現しておらず、それでも工夫しながら友達と繋がっていたのです。
さて、まめ知識ばかりの記事になりましたが、明日のオンライン懇談会では「友達と繋がろう!仲間意識の大切さ」というテーマで、いつの時代にも変わらない「仲間」の大切さを成瀬先生が熱く語ってくれます。いつものように皆さんの積極的な質問・参加を歓迎します。